2015年の24時間TV

 

 

やっぱりあの日に感じたことを残しておきたいなあと思いながら。

前日から始まった番組の終盤,メインパーソナリティの両グループが全員参加する企画。その最前にいたみやけさん。すっごくすっごくかっこよかった。パフォーマンスは勿論なのだけれど,それ以上に始める前に後ろを振り返ってみんなで「おー!!」ってやっていたりとか,パフォーマンス中に指でカウント取っていたりとか,聾の子たちにも伝わる形で,みやけさんが直接やっていた姿が目に焼き付いている。

 

そして2グループと子どもたち一緒の企画ではあったけれど,こんなこともすごく感じた。 

 

特に触れられてはいなかったけれど,リズムを刻んでいた坂本さんはすごかったと思うのです。経験なかったと思うのに。それでも一番後ろで,みんなの背中を見守るようにすごく優しい表情でリズムを刻んでいた姿がとても頼もしかった。V6のリーダーはやっぱりかっこよかった。最前のみやけさんと最後列の坂本さん。 いいなあって思った。20周年ということでリーダーとしての坂本さんの在り方,みたいなものを聞く機会が多くなっていたけれど,この日はV6だけじゃなくてJUMPも,子どもたちもひっくるめてみんなを見守っている印象を強く受けた。

 

そんなストンプはみやけさんがいたからこそのパフォーマンスだとすごく感じて,でもそれは他のメンバーの企画にも言えることなのかなって。

ここでも子どもたちを見守りながら一緒に驚いたり喜んだりしてスイカを育てていた坂本さんも,終始穏やかに優しく女の子に話しかけ励ましていた長野さんも(あんなの惚れちゃう!!),家族,親子の関係にそっと寄り添って話を聞き子どもにトルネードするいのはらさんも,象と触れ合うときの目がすごく優しくて,でも地雷について話す言葉には重みのあった剛くんも,そして。

 

 

高倉健さんゆかりの地を訪れるおかださんを見ながら,「すごい俳優さんなんだなあ」と眩しく思っていたのだけれど,思っていたから,あの手紙の中で「歌う」という言葉が突如現れたことにやっぱり驚いたのだと思う。ああ,V6なんだなって思ったしそんなおかださんの言葉を聞いている5人の表情は,表情からはそれぞれの胸に抱いていた想いを知ることはわたしには出来ないけれど,ぐっとくるものがあった。あの場でああいう風に「歌う」ことに言及したのは「アイドルとして誇りを持って」いるからこそなのかもしれない。

 

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メインパーソナリティなわけだから,企画に限らず色々な表情を見ることができてもっともと好きになった!!感じたことはたくさんあったけれど,おかださんが楽しそうに笑っている顔が見られてとても嬉しかった。これはやっぱりSONGSでの剛くんの言葉がずっしりとわたしの中にあったからこそだと思うけれど,しやがれのトーク中とかいのはらさんのぬるぬるを見ているときとかあとしゃべくりのときとか。くしゃってなる笑い方。後輩にちょっかい出しているときも楽しそうだけれど(伊野尾くんとか有岡くんとか伊野尾くんとか),ああいうときはまた違った顔じゃないじゃないですか。ちょっと張り切っちゃってるじゃないですか。そうじゃなくて,もっと自然に,思わず笑っちゃったみたいな,それこそ「何も考えずに笑っている」んだろうなっていう。そういう表情がたくさん見られて嬉しかった。そういう意味では,剛くんがにこにこしているときもたくさんあって幸せだった!!逆に剛くんのにこにこは,たとえば合宿のときみたいにメンバーとだけいるときの「うひゃひゃ」って笑うのとは違って,優しさが滲み出ている微笑みで,それもまた24時間TVだからこそたくさん見られた表情かなあって。

逆に,ああ,どこでも変わらないなあとか改めて人柄を感じることもあったりして,長野くんなんてまさにそうだし,いのはらさんは最後の一人ずつのメッセージが,なんかもうすごかった。坂本さんから始まるのもいいなあって思ってたけれど,最後がいのはらさんだとわかったときにはものすごく納得したし,その納得を超えて真っ直ぐに響いてくるいのはらさんの言葉であり話し方だった。心に訴えるってこういうことなんだなって思った。言葉だけじゃなくてそこに込められている想いが真っ直ぐに届いてくる感覚。紅白のときのことを思い出したよね。あとDAIGOさんがゴールした後の立ち回り。あの状況で瞬時に判断してまわりに働きかけることができるいのはらさんかっこよかった。

ストンプで前に立つみやけさんはすごくすごくかっこよかったしあれはあの瞬間にしか出会えないかっこよさだったろうし,終わってからしばらくも余韻に浸っていたし勝手に24時間TVがストンプに集約されたような感覚になりながらフィナーレ迎えていた。B21のネタ見ながら笑うみやけさんも楽しそうだったなあ。そしてわたしはにこ健に「心が揺さぶられた」よ。もちろん,番組中も何度も心が揺さぶられて時には涙も流したりしていたけれど,みやけさんの言葉にだって心が揺さぶられた。好きだなあって思ったしだからやっぱり,そういうみやけさんだったからこそのあのストンプのパフォーマンスだったんだろうなって。みやけさんと山田さんが前に立ち,V6とJUMPがいたからこそ。「心を揺さぶられる」ってとてもいいなと思う時間でした。

 

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最後に。V6はV6だなって思った。そのグループが纏う空気みたいなもの。JUMPと並んでいるときとか,しやがれで三世代横並びになったときとか。やっぱり違うのだよね,それぞれ何かが。そうだのだけれど,これはわたしの超主観で個人を知る程度によっているだろうことは充分承知なのだけれど、JUMPがみなJUMPっぽいのに対してV6は6人それぞれV6っぽいってならない。嵐もみんな嵐っぽい。でもV6に対してはそうならない。年齢幅とか個々をどのくらい知っているかとか色々あるからだろうけれど,「印象で似た者同士グループにしましょう」って言われて6人集めるのは難易度高すぎる。でも6人が集まったら間違いなくV6だし,6人が纏っている,6人の間に流れている空気みたいなものは他のグループとは絶対的に違うもので,V6という存在は絶対に揺るがない。何となく「〇〇というグループのひとり」,ではなく「あの人とこの人と…が集まって〇〇というグループを作っています」という感覚が強いのかなあって。昔の映像とかを見ると「全体でV6」っていう感じがわりとするから,年齢を重ねてそれぞれの個人活動を深めてきたがゆえの印象なのかなあとも思うけれど,V6より上のグループもみんなそのグループっぽいからとても不思議。あくまでわたしの感覚の話だけれど。でもやっぱり複数のグループが並ぶと,それぞれ違うなあってなるし(でもV6には「こういう感じ!」というはっきりしたものはなかったりする)6人が並んだときの絶対的なものはすごく感じる。不思議。「V6はV6」ということなのかなあ。なんてことを少し時間が経ってから思う番組でもありました。