きらきら

“永久未来続くものなどあるはずはないから これで行くさ僕は僕を壊してく”

図書館で出来るだけ多くの新刊を読むために

 

書店に並ぶ本,装幀,タイトル,帯,ポップ,書評,新聞広告,誰かの感想・・・。目に留まったもの片っ端から読みたくなる私だけれどそこにはいくつかの制約が存在する。時間,お金,あとこれ。

私の本は図書館の本。

私が読む本はほぼすべて(そう,ほぼすべて!)図書館のもの。購入して読むことはほとんどない。出版業界の厳しさは聞くけれど単行本の値段考えたら・・・。図書館万歳。しかし図書館にも市場と同じく需要と供給が発生する。なんなら需要過多。蔵書はたいてい一冊ずつ(人気がある書籍は後から増やされる場合もあり,永遠の0ぐらいになると単行本で3冊,文庫が5冊@私の利用図書館/以下,私が利用している図書館の場合の話)。けれども読む権利はみなに等しくある。待ってさえいれば。貸出期間が2週間だとして,25人待ちならもう手元にくるのは1年後だけれど,予約50人以上も結構ある。読むのがどれほど先になっても構わない,という人もいると思うけれど,私の場合は新刊を出来るだけ早く読みたい。それでも,無償>>>入手の早さなので図書館利用は譲れない。というわけで図書館で出来るだけの早さで本を借りることが目標となり,いかに多くの新刊を早く借りることができるのかという挑戦が始まるわけです。

 

図書館にはたくさんの本が並んでいますが新刊は滅多にありません。予約待ち続きで本棚には戻ってこない。早く読みたければ早く予約する。早く予約するためには早く新刊情報を手に入れなければならない。

いかに新刊情報を早く入手するか


1.書店に行く

必ず新刊が配置される場所があるので実際に見て確認することができる。ふと目に留まる本があったり知らない作家さんに出会えたりなどわくわくできる場所だけれど,新刊チェックに関しては自分で足を運ばなければならないのと,毎日行くのでもなければ発売日から日が経ってしまっているものもある。

2.新刊通知機能

私はブクログTwitterと連動させて利用しているけれど,作家名などキーワードを設定しておくと発売日に通知してくれる。これはかなり便利。書店に行かなくてもいいし発売日に知ることができる。

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ブクログ - web本棚サービス

 

さて,ここでひとつ問題が発生する。予約はネットでも出来るのだけれど,発売直後だとまだ書誌情報があがっておらず検索しても「お探しの書籍はありません」とはじかれてしまう。そこで利用するのがリクエストというサービス。

これは現在図書館が有していない書籍の購入の要望を出すもので,リクエストが通れば自動的に予約1番になる。予約は図書館での購入が決定してから出来るようになるのでそれよりも早い予約番号を押さえることができる(言い換えれば,予約が出来るようになった時点ですでに〇人待ちです,ということが起こり得る)。しかし侮ってはならないのが,リクエストにも順番があるということ。最初に申請した人だけがリクエストになるのではなく,購入が決定するまでは2人目以降もリクエスト。よってリクエスト者の中でも順番があり先にリクエストした人から早く読める。早さがすべて。本が好きな人は読みたい作家さんの新刊に目を光らせている。人気作家はファンがたくさんいるから人気作家なのであり,予約人数も多ければ読者が新刊情報を掴むのも早い。新刊を早く読むために勝ち抜かなければならないのは「予約」ではなく「リクエスト」という先頭集団での闘いなのである。

 

ここからが本題。情報を制するものは図書館の新刊を制する。図書館に購入してほしい本のリクエストならこれから発売される本だっていいじゃないか。

これから発売される書籍情報をいかに入手するか


結局これなのです。他の人がどうかはわからないけれど,私の場合はここまでしたくなる。でも実際,発売前の書籍のリクエストをしても予約1番じゃないことは,ある。そしてそれを悔しいと思ってしまう私の性。どうすれば新刊情報を早く獲得できるか。

3.出版社のHP閲覧

出所尋ねましょうということです。出版社の中には近刊情報,翌月の刊行まで掲載しているところもあって純粋に「〇〇さんの新刊でるーーー!!」とか「〇〇シリーズ最新作!」と高ぶることがお約束。頻繁に更新されるものでもなさそうなので月に1・2回,各社HP巡りしています。とはいっても,近刊がわからない社やあってもすぐ先だけの出版社もあるので,どこから刊行されるのかによる偏りがあったりする。しかしこれだけでは終わらない。他経由で新刊情報を得ることも可能。

4.新聞広告

新聞広告による情報は多々ある。たいていはその日発売あるいは最近発売されたもの,あとは増刷!文庫化!映画化!が多いように思うけれど,時々しれっと「〇月〇日発売予定!」の文字が紛れていることがある。シリーズものでよく見るような気がするけれど(「ビブリア古書堂の事件手帖」最新巻の発売も新聞広告で知った),やっぱり楽しみにしている作家さんの最新作情報を見つけるのは楽しい。

5.書店のポスター

再び書店に戻る。やはり本は本屋だ。本の情報が集まるのも本屋,発信されるのも本屋。書店には様々なポスターも貼ってあったりするけれど,これまたしれっと近刊書籍のものがあったりする。ポスターが作成されるってことは相応の人気作家さんなわけで,見つけるとどきっとする。これ,いつから貼ってあったのかな,気付いている人どのくらいいるのかなとかそわそわしながら情報を控える私。

6.出版社や作家さんのTwitter

今や組織も個人も何かしらの宣伝手段としてTwitterアカウントを取得する時代。Twitterに限らずSNS,ということなのだけれど私の対象がTwitterなので。正確な発売日や発売予定を知るというよりは,「あのシリーズ動いていますよ」「春頃に新作出ます」みたいなふわっとしたものでもその時期の情報収集に力を入れることが出来るのと,あと単純にそういうことを教えてもらうと胸躍っちゃう。

 

実際,3~6は相補的。1日でも早く新刊情報を入手しリクエストを行う。しかしリクエストさえすれば図書館利用でも新刊を早く読むことができる,というほど現実は甘くありません。

リクエストは1人につき1ヶ月に1冊だけ

(あくまで私が利用している図書館の場合)新刊情報さえ早く手に入れればいいってもんじゃない。その中からどれをリクエストにするのか決めなければならない。この判断がいかに新刊を多く読めるかにかかってくる。どの本のリクエストを優先させるか,基準は2つ。

ⅰ)予約人数が多くなると思われる本

ⅱ)特に自分が早く読みたい本

 

ⅰ)予約人数が多くなると思われる本


=人気作家さんの本。内容による反響はあくまで発売後。発売前の情報で影響力があるのはやはり"誰の新刊か"。村上春樹さんの1Q84では発売前の予約がえらいことになっていましたが,人気作家さんの最新刊となるとあっという間に予約は1年待ち,2年待ちとかになるのです(東野圭吾さんとか宮部みゆきさんとか)。そうなるともはや新刊ではない!というわけで予約よりも早いリクエストを行いたい。予約人数がさほど増えないようであれば,わざわざリクエストにして先んじなくても少し待てば新刊が回ってくる。

ⅱ)特に自分が読みたい本


そもそも予約するのもリクエストするのも自分が読みたいからなのではあるけれど,リクエストの優先順位は単に見込まれる予約数だけが基準じゃないよということ。予約数の増加が予想されたとしても,それ以上に楽しみにしていて真っ先に読みたい本ってあるじゃないですか。好きな作家さんとか好きなシリーズ最新作とか。なのでⅰ)とⅱ)踏まえての優先順位です。

 

ここでひとつ。リクエストは1人につき1ヶ月に1冊だけなのですが,私は他の家族のカードも使用しているので,1ヶ月に複数のリクエスト枠を使える状態にある。とはいっても限りがあることに変わりはないので,見極めと見えない他人との競争からなる新刊先取りゲーム。例を挙げるとこんな感じ。

 

・今月に作家Aの新刊,来月に作家Bの新刊情報入手。今月リクエスト出来るのはあと1冊だけ。新刊情報の流布度でいうならA>Bだけれど,人気でいうとA<<B。あえて来月発売の作家Bの新刊を先にリクエスト。

 

・来月に作家Cと作家Dの新刊発売。今月のリクエストはあと1冊。どちらも人気作家だけれどそこまで競争は激しくない。ただ作家Dはずっと楽しみにしていたシリーズ最新刊で早く読みたい。作家Cは少し待つことになってもいいので来月のリクエストに回し,先に作家Dの新刊リクエスト。

 

・好きな作家Eの新刊情報を入手。リクエスト枠にはまだ余裕があるが,今後予約人数がいつもすごいことになる人気作家の新刊発売が決まるかもしれないので,そのときのためにいったん保留。月末になって枠がまだ余っていれば作家Eの新刊をリクエスト。

 

 

新刊情報が出た後,リクエスト・予約人数増加の加速度が大きいと予想されるものから早くリクエストをする。ちなみに加速度の予想は経験に基づくもの。なので外れることもある。早めにリクエストしたのに思ったほどその後の予約数伸びないと悲しい。わざわざリクエストにしなくても書誌情報が上がってから予約さえ早くすればある程度すぐに読める新刊だってある。「新刊情報を早く入手した上で予約とリクエストを使い分け,どの書籍にいつリクエストというカードを使うか」手足を使った情報収集と頭を使った闘いです。ミッションは図書館で出来る限り多くの新刊を読むこと。新刊情報を見逃していて発売日にブクログからの通知が来てショック受けたり,意気揚々とリクエストしたのにすでに数人前にいて敗北感味わったり,なかなか楽しい闘いです。

 

ちなみに。予約とリクエストの使い分けが重要なこの闘いですが,ネット予約よりも早い予約というものが存在する。それは図書館に赴いて紙面で予約を行う方法。私が利用している図書館では,ネット予約の他に用紙を直接提出しても予約できる(もとは後者だけだった)。一方リクエストは現在も紙面のみなので図書館に足を運ばないと行えない。ネット予約というものは非常に便利なのだけれど,紙面予約にも大きなメリットがある。それはネットではまだ予約が行えない書籍の予約が行えること。購入が決定した時点でリクエストから予約に切り替わるが,ネットに書誌情報が上がるまでには時間差があり,その間に予約をすればネット経由の予約よりも早い順番を取ることができる。人気作家だと発売後比較的早い時点で購入が決定しリクエストから予約になったりする。しかしこのタイミングの見極めもまた難しいところ。ただリクエスト枠を減らさずに次点で早い予約を取ることが可能なので(ネット予約が解禁されると一気に予約数が増える),新刊を早く読むためには外せない手段。どちらにしろ図書館に行かないと出来ないことなので,「この本もう予約できますか」とスタッフの方に尋ねて「もうちょっとしたら購入決定になると思うんですけどね・・・」と教えてもらったりしている。

 

というわけで図書館で出来るだけ多くの新刊を読むために私がとっている手順。

①とにかく新刊情報を早く手に入れる

②予約数の増加が予想される本(=人気作家)は発売日がどれほど先でもとにかくすぐにリクエスト

③その後,ある程度の予約数が見込まれる本,あるいは自分がすぐ読みたい本をリクエスト

④購入決定が確認できれば紙面予約を行い,ネット予約より早い順番を押さえる

⑤予約数がそこまで伸びないと予想される本,読むのが少し後になってもいい本はネットに書誌情報が上がったら予約する

読む時間や貸出数の制限があるので予約冊数や順位を分散させなければならない現実。なので配分を考え⑤に回す本もあるのです。

 

図書館で借りる場合,書店で購入するよりも遅くなることは確実だけれど,リクエストをして発売から1ヶ月経たずに読めることもある。半ば強迫観念のようにもなっている新刊への執着ですが,今年も早速,湊かなえさんと伊坂幸太郎さんの新刊情報を得てリクエストをしました。情報を見つけたときの興奮たるや!2015年はどんな本が出版されるのだろう。