MICHAEL ”Holy night from archangel” 20131224-1225 12/24 @Zepp Namba

 

MICHAEL 第零章

本当に誰もが初めてMICHAELの音を聴く日

 

松岡さんの声が痛いほどに響き渡っていて、それはこの状況だからこそ迫るものがあるようで、ああ、やっぱり私はこの人の歌が、ライブでの声が好きなんだなと、そしてこの人は歌わないと生きていけないんじゃないかと、胸に突き刺さる歌声を感じながらどこか冷静に考えてた

 

そもそもSOPHIAに完全に落っこちたのはSOSツアーの地元会場、一般で取ったから二階席の端っこにいたにも関わらずまっすぐ貫いてきた「Place~」の“あの場所まで”という歌詞のとてつもない響き

その声に感動というか驚愕というかこれがライブなんだと知った

当時高校生だった私にとってそれは今も情景を覚えているくらいに衝撃で、もちろんそれだけじゃなくてライブを通しての楽しさも大きな理由だったけど、あのときも感じたボーカル松岡充の声にまた貫かれた

  

思ったことは、MICHAELの少なくともこのライブに関しては完全にSOPHIAのファンだった人のために行われたということ

すぐに入ったMCを聴きながらそのことを強く感じた

SOPHIAも知らずに純粋にMICHAELというバンドを聴きに来た人はいなくて、全員がこれまでSOPHIAのライブに足を運んできた人たちであるかのように武道館からの延長で話をするのを聞きながらそんなことを思った

いきなりそういう話になったということもあって割と冷静に聞いていたのだけど

 

まあ、最初にLuciferを持ってきたという時点でね、イントロを聴いて“Lucifer”というタイトルが浮かんだ瞬間に、そりゃ、あれだけMICHAELを語るときに引き合いに出してたのだから当然かと妙に納得したというか感心したというか開き直ったというか、そういう気持ちで聴いていたからあまり歌にも入り込めず(二曲目は新曲だと思っていたらTAMAMIZUのプロデュース曲だった)

 

その後のMCですからね

オープニングのAmazing Graceはさすがに迫力あったけれど(登場の衝撃も含めて)、しかしそれ以上に私は彼の衣装が気になって仕方がなくてですね!フェイクファーはいいです、いつものことですから

問題はその下ですよ!着ているのに完全に透けてますからね!

これまでにもやれ豹柄だとかチェックだとかでファッション物議が醸し出されていたことを懐かしく思いました(聴きながら)

 

で、ついにMICHAELの新曲

なのにタイトル長くて意味も取れなかったよ!(「かくこそありしか 合縁奇縁」でした)

 

私、純粋にMICHAELの曲は好きだなと思う

昔のSOPHIAに近いと言ってしまってはいけないのかもしれないけれど、最近の“あえて”大人になろうとして大人になったSOPHIAとも違って、マテリアルとかALIVEとか、もっと言えばBOYS、GIRLSの感覚なのだけど、荒くって尖っていてがんがんくる感じがいいなあと思った

ヴィジュアルも含めてこっち路線なのかなとか

 

帰ってからアルバムを聴いているのだけど、聴けば聴くほど、回数を重ねるほど、どんどん胸に迫ってくる

東京聴きながらほんと泣きそうになった

後にずっと残っているのはバラードだったりする

ライブでは“I say goodbye Lucifer”の歌詞がやけに耳に残った

始まりなのか続いているのか

 

なぜこの日にライブをやらなければと思ったのか、なぜMICHAELなのかよくわからないと言っていた

うまく言えないけれど、まとまらないけれど、と前置きしながらのMC

あんなにライブの意味やバンド名について語ってたのに!と思ってしまったというのが正直なところですが、“発表”という形を取るにあたっては、ああ言うしかなかったのかもしれない

はっきり言葉に出来るほど実は整っていなくて、本当に感覚とか気持ちとか意思とか、それだけを原動力に無理矢理にでもかたちにしたのがこのライブだったようにも思う

とにかくやらなければ、というそれだけで、本人も“この日がタイムリミットのように感じた”と言っていたけれど

 

よくわからない、という感覚をそのまま伝えてくれたことは嬉しいけれど、それなら公の場であそこまである意味ファンを“煽る”ような言い方をしなくてもよかったんじゃないかとも思ってしまうけれど、私は“信じてついていった”というよりは“MICHAELがどういうバンドが知りたい”という気持ちでライブに言った立場だから

 

でも、この先のMICHAELの活動が決まっていないという意味でも、本当にSOPHIAのファンのために行ったライブなんだなというのはとても感じた

そこで(アレンジがあったとしても)SOPHIAの曲をやるということについては人によって思うところは様々なんだろうけれど

 

けどやっぱり私はfarewellで感動したしこの人の声が好きだと思った

この曲かこの後の僕の場所か忘れてしまったけれど、花道で歌う松岡さんの姿が、歌っている表情が、すべてを懸けて声を出しているような姿にやっぱり泣きそうになった

このとき、感動しながら一方で、この人は歌わないと生きていけないんだと、そんなことを思った自分もいた

 

MCで松岡さんがジルの才能を改めて口にしていたけれど、アルバム6曲中半分の3曲がジル曲で私はそこにちょっと感動した

そして初めにジルがBelieveを持ってきたところからSOPHIAというバンドが始まったという話を思いだした

東京は聴けば聴くほど、本当に響く

今もすぐに蘇るのは東京だったりする

 

大阪では具体的にあとの二人の話は出なかったけれど、私なんかはちょっと気になってしまうのだけれど

だからジルがさらっと「みやちゃんのライブで~」と言ったときには内心ちょっとどきりとしてしまったんだよね、MICHAELのライブでもRayflowerのライブでも早くから並んでいるSOPHIAファンの話(でも実際は「miwaちゃんのライブ」だったらしい!)

 

 

終わってみたらライブというよりイベントに近かった印象、ファンと触れ合う場、みたいな、なんか色々やりたいことやってたしね

 さすがにスパーキーが降臨したときには驚きましたが!それ完全に個人のお仕事じゃないですか!

冒頭の登場シーンをキャンドル持って一人再演、しょぼーん

ちなみにキャンドルは同じものを楽天で購入

そんなに舞台楽しかったのですか、それならよかったけど!

クリスマスだからやりたいことをやったそうな

 

後半でこそ会場の雰囲気もライブっぽくなってたけど、前半の固さは後ろにいただけに本当にね、もしかしたら違うかもしれないけれど、全体の雰囲気がそうだったように思う

どう反応していいかわからないのか、そんな単純にのれないのか、もっと冷ややかに見ている人もいてたのか、お客さんいっぱい入っているにも関わらず動きのない会場っていうね

松岡さんも“のるにのれないし”と自分で言ってたから、そういう空気はステージの上のメンバーが一番に感じ取っていたのだろうけど

 

SEで愛の讃歌が流れたときにはどよめきが起こってたし、え―!という声も確実にあがってましたからね(私も思った)

あと当たり前のようにアンコールも起こらずに退場する観客!習慣とは恐ろしいですね(そういうことではないのかもしれないけれど)

でもやっぱりSOPHIAの延長というか完全に断たれたところではないというか、パラレルなんだけど気付いたら交わってしまっている、みたいな…?

 

最後、サポートメンバーもはけて、三人だけで抱き合っているのを見るとやっぱり少しぐっとくるものがありました

 松岡さんが言うように、MICHAELがSOPHIAに繋がる、という感覚は今の私には正直ないのだけれど

そして今後、MICHAELの活動がどうなるかわからないけれど(会員証もらったし、公式HPも出来ていたけれど)でもたぶん、次のライブが決まったらまた行くんだろうなと今は思っています

 

単純にMICHAELの音楽は好きだし、ライブが好きだから

 


 Amazing Grace

・ジル&トモ セッション


・Lucifer
・みにくい反逆児/TAMAMIZU


・かくこそありしか 合縁奇縁*
・I Wish ジングルベルベル お疲れさん(X'masソング・GJ escAPE)
・new world satisfaction*


・君の詩
・farewell
・僕の場所*
・be tomorrow*


・東京*
・Arcangel*


・White


Amazing Grace

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-*MICHAEL