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きらきら

“永久未来続くものなどあるはずはないから これで行くさ僕は僕を壊してく”

SomeGirl(s) 11/14 大阪シアタードラマシティ

v6 stage

  

とても好きな雰囲気だった!

ホテルの一室のデザイン含め舞台構成も照明も

噂に聞いていた舞台転換はなるほど!と思いました、毎回あそこが楽しみになったという

お洒落だったなあ、スクリーンに出ていた台詞(上演前)とか女性の名前、場所とか

二人芝居×4だけど、話としては時系列で進んでいて、だけど“part1”という表記を見るたびに、あくまで構成されたステージだという現実に引き戻されるというか

ドアから入っていく、出ていく、という瞬間が好きでした

 

目の前にいる女性が変わると男も変わる、だけど男は最後まで男で変わらない部分もある

女性の態度、接し方はまったく異なっているのだけど、ある一点で本音や感情が爆発するというのは共通していて、それはきっと男の振る舞いに引き出されたものなのだろうなと

男の言葉に重みはなくて口先だけのように聞こえて、当時のことを反省しているようで自己弁明にしか過ぎなくて、なのに二人のためだとかとても重要な、意味のあることだと訴える

それでいて婚約者のためにタイラーやリンゼイと今関係を持つことを拒否している

 

なんだろうね、男って!

鉈切り丸のときも思ったけど、あまりああだこうだと解釈をしていけばいくほど観ていたときの感情が薄れていくような気がしてしまうので、感覚をそのまま留めておきたいのだけど

 

男がそれぞれの女性と共有している時間、思い出

タイラーの煙草だったり実験、リンゼイと落ち合ったホテルの一室

女性と向かい合った瞬間、当時の関係が復元されて、男はさっきまでの男と全然違うように見えて、それは今であり過去もそうだったのだろうなと

 

サムに対しては最後まで一定の距離感があって平行線で、タイラーには共犯めいた同志のような近さがあって、リンゼイには振り回され思い通りにいかない苛立ちを抱えながら甘える心地よさを感じいて、そしてボビーとは同じ次元でぶつかり合いお互いに傷ついた

 

ボビーのところで、ライトスタンドに手をやったときには、ん?って思ったけど、そういうことだったとは!録音が発覚したところからの男の溢れ出す言葉と感情の迫力はすごかった!

男の本当の目的は何だったのだろう、身を切り売りする小説家

それでいてリストにあがった女性と会っている時間は男にとって純粋に良き時間でもあるのだろうな、あくまでたくさんいた女性のなかでの選ばれた4人ですけどね!

 

あれだけボビーに感情をぶつけて一番愛していると叫んでテープを引き出してそれほどまでにやっぱりボビーのことが、と思っていたのに、婚約者からの電話に応じる声は再び男になっていて、それが婚約者その人だからなのか、恋愛真っ最中の男の姿なのかとても甘いことを囁きながら、テープを巻き戻し始めたああ!

ここがとても怖かった、なんて男なんだ!とか憤る前に恐怖を感じました

ああ、やっぱり男は最後まで男だったんだなと、そうやってそのときの感情のままに生きてきたんだなと、だからそのときに自分の気持ちが向いていた女性の傍にいて、その移ろいとともに相手も場所も変えていく

ボビーの気配がまだ残っている部屋でテープを引き出したけれども、それはさっきまでの感情の余韻が残っていたからで、婚約者からの電話によってその余韻は瞬時に消え去り、受話器の向こうにいる婚約者の気配にすり替わる

 

最後の言葉はね、少し前から予想がついてた

でもなかなか言わなかったから、どきどきしてました

 

「いつだって」

 

ある意味この言葉に間違いはない、だって関係が終わった後も男はこうやって女性との思い出の中でも生きているから、そしてそれはたぶん一生消えない、少なくとも会いにきた女性については、だからこの先ずっと、いつだっては永遠に続くはず

その線は女性の数だけ続いていて、けれども時期によって一番上に上がってくるものが異なるだけ、たいていは新しいものが上にくるから過去の線は下に追いやられてしまうけれど、それが断ち切られることはない、だから思い出す

 


 

2階席だったので細かい表情が見られなかったのは残念だったけれど、上から見ている分、男というか健くんの全身を捉えることができて、男だけど、男性らしくないというか、ちまっとしているというか、それは背格好にもよるのだろうけど、男の定まらなさが滲み出ているというか、いや、でもやっぱり持って生まれた健くんの可愛さなのか、あとは衣装の変化もよかった!

タイラーとリンゼイに挑発され、転がされちゃう健くんが可愛い

煙草の煙を吸って「いいね」という言い方がとても好き

声はよく聞こえたけど、ところどころに「あ、健くんだ」と思うようなところがあって、ちょっと語尾を伸ばしたりとか、吐息にまざる声だったりとか、あとは語尾を上げたときとか、男なのに、そういうほんの一瞬に健くんだ!と思うとどきっとしてしまいました

 

リンゼイとのパートはよかったなあ!リンゼイのペースに持ってかれる健くん、というか村岡さんが素敵だった!すごいなあ!どこまで台本通りでアドリブがあったかどうかはわからないけど、言葉に限らず仕草とか間合いだけで笑ってしまうところがたくさんありました

エビアンは悪くないの!

そのエビアン飲むときすごい時間かけてたけど、笑いとか特になかったけど、あれかなり長かったですよね!何回かありましたよね…!

 

場面転換の前後、暗転の中でドアから出て行ったり入ってきたりする健くんの影が結構好きだったりする、なんでだろうね、お芝居とリアルの狭間という感じがするからなのか

 

カーテンコールでの健くんのお辞儀がとてもかっこよかった、凛々しくて

深々とお辞儀をしていて、その姿が、頭を下げているその姿がとても美しくてかっこいいなと、出てくる度に思っていた

そして2階の後方まで毎回目をやっていたのが、ここからでもよくわかるほど一瞬じゃなくて感動した

アイドルとしてのコンサートでも同じことをしているだろうけど、それとはまったく異なるものだったというか、ああ、座長だなって思いました

ドアから出ていく直前、ドアを引きながら、毎回後方のある場所をじっと(誰かを探しているかのように)見ていたものだから、終幕後、一斉にその方向を振り返る一定数の三宅ファンの顔が見えました(いや、三宅ファンに限らないとは思うけど)

 


 

アイドルとしての三宅健とはまったく異なる男だったけど、リアルと虚像の狭間で生き抜く三宅健が描き出す男、と思うとなんかうまく言えないけど延長線上に乗っているというか裏表というかあくまで見えているのは、見せているのは一面にすぎないというか、見えていない部分を感じさせる男だったような印象

回数を重ねて観れば観るほど、印象も変わったのだろうな!

 

そして炎立つが関西でも公演があるというが嬉しい!

そしてそしてノートの健くんがすごい、白と黒で雰囲気全然違うしどきどきしました

やっぱりアイドルの顔ではない、とか言いながら、ツアコンDVD観たらアイドル全開な健くんにやられてしまうんだろうな!この振り幅!

 


 

Some Girl(s)

作   二ール・ラビュート
翻訳  髙田曜子
演出  古川貴義
出演  三宅 健、宮地真緒、岡田あがさ、村岡希美村川絵梨

10/25(金)~11/10(日)  東京グローブ座
11/14(木)~11/17(日)  大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ